『第13回国際図学会議』にて北海道CUDOの活動を紹介しました。

第13回国際図学会議(13th International Conference on Geometry and Graphics)で活動報告を行いました。

2008年8月4日から8日までドイツのドレスデンにおいて開催された第13回国際図学会議にて、THE IMPORTANCE AND THE POSSIBILITIES OF COLOUR UNIVERSAL DESIGN(カラーユニバーサルデザインの重要性と可能性)というタイトルで、CUDの背景と、北海道CUDOと北海道情報大学における啓もう活動と教育活動を報告しました。発表直前に、会議参加者に配られた観光案内がCUDの配慮が全くなされていないのを発見し、我々のグループで急遽シミュレーションを行って、プレゼンテーションに加えました。また、バリアントールも会場に回して体験してもらいました。
参加者の反応は様々で、「日本では教育していないかもしれないが、配色の国際標準(というかアメリカ標準)では、何十年も前からCUDに配慮しており、何も新しくない」という強い批判や日本の美大でも配色教育の中で行っているという意見もありました。一方で、「『色弱者がいることに留意する必要がある』ことは教育していても、どのように留意すべきかの詳細を今まで教育してこなかったのは事実であるから、これは新しい」という肯定的な意見もあり、発表後も、我々発表当事者がいない場面で様々な意見交換などの反響があったようでした。必ずしも肯定的な意見が多くなかったらしいことは残念でしたが、まだまだ十分な理解が進んでいないことの表れなのでしょう。肯定的な意見を述べてくれたドイツの研究者は、ユニバーサルデザインの国際会議での発表も勧めてくれました。
今後は、今回の批判を踏まえ、教育研究者達に対して、どのように啓もうすべきかヒントを得ることができました。いずれにせよ、CUDが参加者の中で注意を引いたことは、スタートとしては良かったのではないでしょうか。
最後に、今回はルフトハンザ航空のストと重なり、同航空を利用された徳中氏は、片道24時間という過酷な旅でした。大変お疲れ様でした。
文責:隼田

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